英国スタイルのティールーム「北浜レトロ」だ。
店内に入ると、そこにはアンティークの調度品、可愛くラッピングされた焼き菓子やテディベア。
イギリスに行ったことはないが、「ああ、英国式だな」と納得してしまう説得力がある。
ティールームは2階にあり、1階から2階へと上がる階段が順番待ちのスペースになっている。
階段上なので当然だが、基本的には立って待つことになる。椅子は列の先頭に数脚あるのみだ。
北浜レトロは予約不可のため、平日・土日問わず並ぶ覚悟が必要だ。この日は30分待った。
案内された2階のティールームは、シャンデリアやステンドグラスで彩られたクラシカルな空間。心地よい温かみがある。
SNSで大人気な店だけあって20代の女性客が大半だが、意外なことに男性の一人客もいて、ティータイムを楽しみたい人が気軽に来られる雰囲気だ。
しばらくすると、注文したケーキと紅茶のセットが運ばれてきた。
ケーキセット 1,600円
注文したのはヴィクトリア・ケーキとレトロブレンド1912。
ヴィクトリア・ケーキはシンプルながらも、ヴィクトリア女王にちなんだケーキだと思って見るせいか、佇まいが堂々としている。
いちごのショートケーキのクリーム控えめバージョンかと思いきや、ショートケーキとは全く似て非なるものであった。
スポンジ生地はパウンドケーキのようにみっちりコクがあり、甘酸っぱいジャムとのバランスも絶妙で、紅茶との相性もばっちり。
紅茶も店名を冠するだけあって、どんなケーキや焼き菓子にも合いそうなブレンドだった。
しっかりした甘みとほのかな渋みを兼ね備えていて後味爽やかだ。ミルクティーにするとコクも加わってより美味しくなった。
夫のウィンザー・生チョコケーキも魅力的だ。
優雅なティータイムに満足して、席を立った瞬間。
ふと周囲を見渡すと、気になる光景があった。
ケーキを残している人が多いのだ。
アフタヌーンティーセットを注文したのだろう。どのテーブルの上にも三段ティースタンドがずらりと並んでいる。
そして、その皿の上には食べかけのまだ立派なケーキが乗っている。お客はとっくに帰ってもう居ない。
私はその光景を見て、心の中で小さく「もったいない」とつぶやいた。
たまたま体調が悪く、食べきれなかったのかもしれない。
それでも、あの美味しかったヴィクトリア・ケーキが捨てられることを想像して、なんとなく胸がざわついたまま店を後にした。
北浜レトロ
※価格は税込表記です。住所:〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜1-1-26 北浜レトロビルヂング
TEL:06-6223-5858
営業時間:平日 11:00~19:00/土日祝 10:30~19:00
https://www.kitahama-retro.com/
https://www.instagram.com/kitahama_retro/
※記事に掲載した内容は2025年12月時点の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください。


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