【京都市東山区】sui東山:モネの睡蓮がグラスに宿る、隠れ家アートカフェ
緑あふれる景色を見て目を休めた後、東山に寄った我々夫婦は、クロード・モネの睡蓮と出会った。 京都・蹴上浄水場で映画「花まんま」気分を味わうつもりが… 映画「花まんま」を見て、劇中のつつじの美しさに目を奪われた。 大きくて鮮やかな赤やピンクの花が斜面いっぱいにみっしりと咲く「ツツジの公園」のシーンにはインパクトがあった。 といっても、美術館ではない。 訪れたのは、京町家をリノベーションしたアートカフェ「 sui東山 」。 数年前にインスタでバズった店なのでチェックしていたが、知らなければ通り過ぎてしまいそうなほどひっそりと佇んでいる。 2階に案内されテーブル席に着いたが、店内は照明といいインテリアといいアンティーク調で統一され、落ち着いた雰囲気だった。 メニューにはケーキやアップルパイ、スコーンなどのスイーツが並んでいて、どれも魅力的だ。しかし、我々が選んだのはインスタで見た「コンセプトメニュー」。 クロードモネ「睡蓮」 1,300円 ~♪aiko~「雲は白リンゴは赤」 1,700円 目の前に運ばれてきた「睡蓮」は、想像以上に完成されたビジュアル。 実際に見ると、まさに「睡蓮」そのものという感じがする。 ブルーのソーダの中にはグリーンのゼリーがゆらめき、それはまるで静かに光を反射している池の水面のようだ。 よく見ればラズベリーが数粒浮かんでいて、水辺に浮かぶ睡蓮の花のような存在感を放っている。 飲むのが勿体なくなるほどの美しさである。 だが、私は知っている。味わうことで完成する芸術もあるのだということを。 まず一口飲もうとしたが、トッピングのストロベリーアイスがグラスからずり落ちそうになって危ない。 そおっと慎重にアイスを食べ、口の中が甘くなった後にソーダを飲むと、爽やかな香りが鼻を抜けスッキリと美味しかった。 夫はといえば、黙々とわたあめをちぎって食べていた。 アーティスト・aikoの楽曲にインスパイアされたパフェらしい。こちらもインパクト大のビジュアル。 雲は白リンゴは赤 お洒落な空間で、芸術作品のようなドリンクやパフェを楽しむという、アートなカフェ体験。 芸術とは、目で見るだけではなく、舌と心で味わうもの。そんな気分になったひと時だった。 帰り道...